ダークウェブ危険度 ★★★★★

ダークウェブの薬物市場:Silk Roadから現在まで

2025/8/1

2013年10月、FBIはSilk Roadを摘発した。運営者ロス・ウルブリヒトは終身刑を宣告された。 しかし「ダークウェブの薬物マーケット」という現象は死ななかった。 それは Agora、AlphaBay、Dream Market、White House Market、と形を変えながら生き続けている。

現在のダークウェブ薬物市場の規模

欧州麻薬監視センター(EMCDDA)の2024年報告書によれば、 ダークウェブ経由の薬物売買市場は年間推定10億ドル以上規模。 主要取扱品目は大麻(54%)・MDMA(18%)・コカイン(12%)・処方薬(8%)・フェンタニル(4%)。

日本への流入経路

日本税関の2024年白書によれば、覚醒剤・MDMAの国際郵便経由での押収量は過去10年で急増した。 「ステルス梱包」——コーヒー豆・茶葉・書籍・化粧品の中に薬物を隠す——技術が高度化し、 X線検査をすり抜けるケースが増加している。押収率は推定5〜15%と低く、残りは流通する。

フェンタニル問題:日本への波及

米国では年間7万人以上がフェンタニル過剰摂取で死亡している。 合成オピオイドは微量(2mg)で致死的であり、一般的な押収検知装置でも見つけにくい。 厚生労働省は2024年に「日本でも合成オピオイドの流通が確認されつつある」と警告を発した。

なぜ摘発しても消えないのか

ダークウェブマーケットが摘発されると、同じユーザーベースが次のマーケットに移行する。 これを「バルーン効果」と呼ぶ。また、摘発を恐れた「Exit Scam」—— 運営者が突然資金を持ち逃げして消える——が定期的に発生し、利用者も被害を受け続ける。