「口座を一時的に貸すだけで5万円」「荷物の受け取りをするだけ。簡単なお仕事です」—— こういった求人広告に応じた人がマネーミュール(資金運搬役)になり、詐欺犯罪に加担する。 警察庁は2024年に「闇バイト関連での逮捕者は前年比3.2倍」と発表した。
マネーミュールの種類
- 受け子: 詐欺被害者から現金を受け取る役。「孫」を装い高齢者宅を訪問するケースが最多
- 出し子: ATMから現金を引き出す役。複数のATMを転々とする
- 口座売買: 自分の銀行口座を詐欺グループに売る(口座売買だけでも犯罪)
- 転送役: 被害金を別の口座に転送する役(海外犯罪組織との接点になる)
募集の見分け方
問題のある求人には以下の共通パターンがある:
- 日払い・週払いで「簡単な作業」なのに日給2万〜5万円
- InstagramのDM・TelegramやSignalでの接触
- 「荷物に何が入っているか聞かないで」という指示
- 「身分証のコピーを先に送って」という要求(身分証で逃げ場を塞ぐ)
- 「ミスしたら全額弁済」という契約(恐喝のための口実)
法的リスク
「自分は使われただけ」は通用しない。 詐欺罪(刑法246条)は実行犯と共犯者の区別なく適用される。 懲役10年以下または罰金50万円以下。被害額の全額弁済も求められる。 2024年に逮捕された受け子の平均年齢は22歳、うち57%が初犯。
「バイトだと思っていた。でも逮捕されて初めて、自分が特殊詐欺の 『受け子』だったと知った。被害者のおばあちゃんの顔が忘れられない」(逮捕された21歳の証言)